「縦横斜めの繋がり」の実態と
コミュニティ深化への処方箋
MPD生がリアルで集い、事業構想実現に向けた交流を深める場として開催。全13期修了生・在学生・教員が一堂に会し高い満足度を獲得した一方、在学生との温度差や情報共有の不足など、次なる成長への明確な課題が浮き彫りとなりました。
「コンセプト支持 91.8%(否定0%)」「再参加意向 93.9%」と企画は大成功。ただし、修了生(満足度8.44)と在学生(7.68)の間で1.32ptの意識格差が存在。次回は「ハッシュタグ付き名札」「席替えシステム」による情報・導線設計が成否を分けます。
主要KPIサマリー
参加動向・満足度・エンゲージメント統合メトリクス満足度・NPS スコア分布 (n=49)
8点にピーク集中しつつ、低評価層(3〜6点)が12.2%存在する二極構造
38名 (77.6%)。全体の約8割が強い満足度を感じており、コア体験は高評価。
6名 (12.2%)。3点2名、5点2名、6点2名。在学生を中心に明確な不満が存在。
20名 (40.8%)。特に7点に9名滞留。仕掛け次第で推奨者に転換可能なボリュームゾーン。
NPS内訳 & 企画受容性
推奨度構造とコンセプト評価の解釈
※オフィシャル化は慎重論(青楠会の独立性維持など)が3割を占め、要検討課題
属性別 満足度格差 (教員 > 修了生 > 在学生)
修了生と在学生の満足度には「1.32ポイント」の断絶
入学期別 参加数 & 満足度推移
「新期ほど満足度が低下する傾向」と「特定期の参加偏在」
15名(全体の約29%)が参加。動員力は高いが満足度7.9・NPS7.3と平均以下。
満足度9.3〜9.5。同期ネットワークが強固な中堅修了生層のエンゲージメントが高い。
4期は0名、1期・10期は各1名。期幹事不在による集客の偏在が明確。
良かった点 テーマ別出現率
母数: 自由記述者 32名 (回答者の65.3%)
上位2テーマが企画趣旨「縦横斜めの繋がり」と完全合致。理事長・学長・専任教員の参加が参加者にとって極めて高いプレステージ&付加価値となりました。
改善要望 テーマ別出現率
母数: 自由記述者 27名 (回答者の55.1%)
「相手が何をしている人かわからず話しかけられない」という不満が約半数に集中。ハードウェア(会場)ではなく、「情報設計(名札・構想)」と「動線設計(時間制テーブル移動)」が本質的ボトルネック。
参加者の生の声(定性コメント抜粋)
カテゴリーを選択してリアルな意見を確認できます
次回イベントへの改善提案ロードマップ(優先度別)
アンケート課題に対応する具体アクションと期待効果
| 優先度 | 施策名 | 具体アクション内容 | 対応課題 | 期待効果 |
|---|---|---|---|---|
| 最優先 | 強制シャッフル型の交流設計 |
18:30〜21:00を3部構成に分割。30分ごとにドリンク交換を契機としてシステマチックにテーブル移動。 【第1部】期混成卓 → 【第2部】テーマ別卓 → 【第3部】自由交流。教員は各卓に分散配置。 |
課題① (場の提供止まり) |
初対面接触人数の倍増 / 「縦横斜め」の実質化 |
| 最優先 | ネームプレートのハッシュタグ化 | 氏名・期に加え、「#事業承継 #マーケ #脱炭素」等の事業関心キーワード2〜3個と業種を名札に大判印刷。申込フォームで事前収集。 | 課題② (事前情報不足) |
会話開始障壁の極小化 / マッチング精度の劇的向上 |
| 高 | 事前プロフィールブック配布 | 参加者の氏名・期・事業構想テーマをPDF1枚(またはWebページ)に集約し、開催1週間前に参加者限定で共有。当日は会場内QRコード掲示。 | 課題② (情報不足) |
事前の「会いたい人」特定 / ネットワーキングの質向上 |
| 高 | 活動意義と使途の透明化 | イベント運営や青楠会活動の目的・使途を事前告知・事後報告で明確化。会費が同窓会活動の持続的なコミュニティ形成に直結する意味づけを明文化。 | 課題③ (対価の不透明さ) |
参加納得感の向上 / 青楠会活動の認知と理解促進 |
| 高 | 飲食・参加プランの再設計 | 在学生向けプランの新設や、揚げ物・炭水化物過多の是正。ドリンク種類の拡充と軽食中心の気軽に参加できるプラン導入。 | 課題③ (料理・費用) |
在学生の参加心理的ハードル低下 / 満足度向上 |
| 中 | 各期「代表幹事制」の導入 | 1期〜13期の各期に代表幹事を任命。期別での集客声かけを実施し、運営タスクを特定個人に集中させず分散。 | 課題④⑤ (動員・属人化) |
特定期の参加偏在解消 / 運営チームの負荷半減 |
| 中 | 青楠祭との連続性設計 | 青楠祭実行委員の撤収完了時間を考慮し開始を30分後ろ倒し。冒頭に実行委員への慰労・表彰タイムを設け「公式打ち上げ」の意義を付与。 | 課題④ (在学生離脱) |
在学生の一体感醸成 / 疲労感の緩和と参加価値向上 |
| 中 | 告知手法の最適化 | チャット連投・反復アナウンスを廃止。公式Webイベントページを開設し、案内は「初報・リマインド・最終」の3回に集約。 | 課題⑤ (強引な告知) |
「告知疲れ」の防止 / 外部や友人への紹介シェア容易化 |
| 検討 | 学校オフィシャル化の棲み分け整理 | オフィシャル化(賛成59%・条件付31%)は拙速に進めず、青楠会主催の自由度を維持しつつ、周年イベントや大学共催枠など役割を段階的に分担。 | 主催形態 | 関係者間の合意形成 / コミュニティの自律的発展 |
| 検討 | 開催類型:2階建てモデル | 「年1回の全期総会(大規模ネットワーキング)」+「隔月のテーマ別少人数勉強会(事業承継、DX、起業資金調達等)」の併用。 | 継続的関係 | 足が遠のいた修了生の再接続 / 具体的事業連携の創出 |
定性分析から抽出された「見落とされがちな5大論点」
大学院MBA/MPDの正式呼称は「修了生」。アンケートや名札で「卒業生」表記が混在しており、アカデミックなアイデンティティを尊重するためにも公式用語の厳格な統一が必要です。
「青楠会主催であることが伝わっていない」「現役生は活動を知る機会がない」との声。単発のイベント告知ではなく、青楠会のパーパスや活動全体を伝えるオウンドメディア/広報が不可欠です。
「いつも同じ人が準備して疲弊している」との指摘。継続的かつ持続可能なエコシステムにするため、各期幹事へのタスク分散とマニュアル化が急務となっています。
写真送付と引き換えの回収は回収率94%を叩き出した反面、「ビジネス的で違和感」との不満も誘発。次回は自然回収率を比較ベンチマークし、設問の真意を担保する工夫が求められます。
今回のデータは「参加した意欲的な49名」の声のみ。足が遠のいている修了生や、参加を見送った現役生がなぜ来られなかったのか(日程、会費、敷居の高さ等)を解明する「非参加者ヒアリング」が次の動員拡大に必須です。