青楠会 / 岸波研究室(公開用・匿名化版) 開催日: 2026年9月26日(土)

特別講義&ワークショップ「理念を作る」参加後アンケート 統合分析レポート

会場:事業構想大学院大学 東京校+オンライン
講師:岸波宗洋 先生
ファシリテーター:金田、中林、高橋、中垣(岸波研究室修了生有志)
データ母数:申込 22件(実数20名) / 回答 12名(回答率 63%)
Section 00

エグゼクティブサマリー

成果と強み

  • 高水準な全体満足度: 平均満足度8.1/10、NPS +33と高評価を達成。修了生層は満足度9.2と突出。
  • 講義の質と学び直しの価値: 「原点に立ち返れた」「在学中以上の納得感」といった声が多く、修了生の学び直しニーズに強く合致。
  • 対話の場の価値: 期や立場を超えたディスカッション・ワークシートが高く評価され、青楠会ならではの価値を発揮。

明確になった重要課題

  • オンライン体験の格差(最大のボトルネック): 満足度は東京校8.8に対しオンライン6.0(差-2.8pt)。音声トラブルやZoom切断が直撃。
  • 1日での完成設計の限界: 理念完成度★4以上は42%にとどまり、「スローガン未完成」「本質まで届かず」の声。
  • 価格と支払意欲のギャップ: 価値の評価は高いものの、実際の支払可能額(中央値7,500円)との乖離が存在。
プログラム・項目 評価 要点と参加者の反応
第一部 午前:特別講義
「理念を創る〜絶対性と相対性の融和」
◎ 高評価 「久しぶりに講義を受け、原点に立ち返れた」「在学中に理解できなかったことが今日理解できた」など絶賛。満足度を最も押し上げた要素。定期開催を望む声多数。
第一部 午後:ワークショップ
絶対性→相対性融和→スローガン発表
○ 課題あり 期を越えた壁打ちやワークシートの言語化支援は好評。一方、完成度★4以上は42%に留まり、「時間が足りず未完成」という時間設計の難しさが露呈。
オンライン併用の運営
ハイブリッド環境
× 最大課題 東京校8.8ptに対しオンライン6.0ptと大差。批判者2名は共にオンライン参加。マイク集音不足・Zoom切断・部屋割り不備が直撃し、回答率も38%に低迷。
第二部:懇親会
リアル会場のみ(7名参加)
- 未測定 自由記述では交流ニーズが高かったものの設問未設計のため定量評価なし。次回は評価項目への組み込みが必須。
Section 01

主要KPIダッシュボード

参加者数 / 申込
19 / 20名 (95%)
歩留まり極めて良好
回答率
63 % (12名)
オンライン回答率38%
平均満足度
8.1 / 10
東京校 8.8 vs 遠隔 6.0
Net Promoter Score
+33
推奨6 / 中立4 / 批判2
理念完成度 (平均)
★3.08
★4以上は 42% (5名)
受容価格中央値
7,500 円
現参加費の約3.8倍
Section 02

参加ファネルと歩留まり

申込件数 (フォーム) 22件
申込実人数 (重複除外) 20名 (91%)
当日の実参加者 19名 (95%)
アンケート回答 12名 (63%)
• 東京校リアル:11名 / オンライン・他校舎:8名
• 懇親会参加:7名(リアル参加者の64%)
• 写真投稿許可:11 / 12名(良好な許諾率)
💡 インサイト: 申込から当日出席への移行(95%)は極めて高水準。最大の離脱ポイントは「イベント終了からアンケート回答」の段階。
Section 03

参加環境・属性別の指標格差

参加場所(東京校 vs オンライン)および属性(修了生・在学生)による体験満足度の二極化状況

分類区分 参加数 回答数 回答率 平均満足度 平均推奨度 平均完成度
東京校(対面) 11名 9名 82% 8.8 8.6 ★3.56
オンライン・他校舎 8名 3名 38% 6.0 5.0 ★1.67
修了生(OB/OG) - 5名 - 9.2 9.0 ★3.60
在学生 - 6名 - 7.3 6.7 ★2.67
Section 05

NPS内訳 (Net Promoter Score)

スコア:+33(推奨 50% / 批判 17%)

● 推奨者 (9-10点): 6名 50%
● 中立者 (7-8点): 4名 33%
● 批判者 (0-6点): 2名 17%

※批判者2名は共にオンライン参加。中立者の推奨転換で+60〜70台へ伸長可能。

Section 04

満足度 & 推奨度 スコア分布

10点が最頻値の一方で、オンライン起因の低評価が存在

💡 特徴: 満足度・推奨度ともに「10点満点」が最多のポジティブ偏重。ただし推奨度1点・満足度3点という外れ値が全体平均を押し下げています。
Section 06

理念完成度の自己評価

平均:★3.08(★3=期待値通り)

★5 (はるかに超える): 0名 0%
★4 (期待値を超える): 5名 42%
★3 (期待値通り): 4名 33%
★1〜2 (下回る): 3名 25%

※満足度8.1に比べ手応えは控えめ。「持ち帰り検討」層が多数。

Section 07

価格受容性(支払ってよい金額)

「提供価値」と「個人の可処分所得・支払許容度」の間にある乖離構造の把握

「10万円でも参加価値があるか」
17% (はい 2名)
83% (いいえ 10名)

※「価値自体は10万あると感じるが個人出費としては厳しい」という声が象徴的。

支払許容 中央値
7,500円
現参加費の 約3.8倍
支払許容 平均値
23,875円
※10万円回答の影響大
📌 価格設計の示唆: 実態に即した中央値は7,500円。一般会員向けには3,000円〜5,000円、事前資料・事後フォローを含むプレミアム枠など、多段階のプラン設計が現実的な収益化の鍵。
Section 08

定性分析:自由記述のテーマとインサイト

アンケート各設問で言及されたキーワード頻度と深層心理の読み解き

テーマ別言及者数(延べ件数)

※自由記述欄よりキーワード照合により算出(N=12)

コア価値

満足度の源泉は「岸波先生の講義」×「期を超えた対話」

講義単体や個人ワークだけでなく、世代・立場を超えた他者との壁打ちがセットになったことで10点満点の評価が創出。修了生にとっては極めて有用な「定期的な知的原点回帰」の場として機能しています。

主課題

不満はコンテンツではなく「ハイブリッド環境・インフラ」に集中

午後のディスカッション時のマイク集音不良、Zoom切断トラブル、部屋構成の未設計がオンライン体験を損ねました。環境不備を解消すれば、それだけで全体のNPSを跳ね上げることが可能です。

成長機会

「未完成」は「継続・伴走プログラム」への需要の裏返し

「時間が足りず30字スローガンに至らなかった」「持ち帰って考える」という声は、参加者の強い意欲の表れです。単発で終わらせず、事後フォロー会やMPDx等での共有コミュニティへ接続する絶好の機会です。

ネクスト

「理念から事業構想へ」の落とし込みへの強い関心

「理念は抽象的・大きすぎる」「事業化はもっとコンパクトな視点が必要」という声があり、理念→ビジョン→事業構想→計画をつなぐ実践的ステップの続編企画が求められています。

Section 09

回答者個別データ一覧

満足度・推奨度順ソート(全12件)

氏名 属性 場所 参加区分 満足度 推奨度 完成度 支払許容額 10万円価値 主な回答・特記事項
回答者A 在学生 東京校 全参加 10 10 ★4 - はい 特になし
回答者B 修了生 東京校 全参加 10 10 ★4 2,000円 いいえ 10万円の価値はあるがお財布事情から2000円だと嬉しい
回答者C 修了生 東京校 全参加 10 10 ★3 20,000円 いいえ 2万円くらい
回答者D 修了生 東京校 全参加 10 9 ★4 100,000円 はい 10万円
回答者E 修了生 東京校 全参加 9 9 ★4 10,000円 いいえ 経済的負担が大きいと参加を躊躇してしまう
回答者F 在学生 オンライン 全参加 8 10 ★2 - いいえ 「理念は大きすぎる。事業化はもっとコンパクト」★フォロー会最適対象
回答者G 在学生 東京校 全参加 8 8 ★3 5,000円 いいえ 事前の資料・成果物がある前提
回答者H 在学生 東京校 全参加 8 7 ★4 3,000円 いいえ 3,000円
回答者I 修了生 東京校 途中から 7 7 ★3 - いいえ -
回答者J 研究生 東京校 全参加 7 7 ★3 50,000円 いいえ 5万円
回答者K 在学生 オンライン 全参加 7 4 ★2 1,000円 いいえ 1,000円(批判者判定)
回答者L 在学生 オンライン 全参加 3 1 ★1 - いいえ 理由未記入。要個別フォロー・ヒアリング
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次回開催に向けた改善アクションプラン

アンケートデータと課題分析に基づく優先度別ロードマップ

最優先

オンライン併用の音響設備・配信運営の刷新

目標:オンライン満足度 8.0以上 / 音声苦情 0件

背景・根拠: オンライン参加者の満足度6.0、推奨度5.0と著しく低迷。批判者2名の主因は「マイク集音不足」「Zoom切断」「ブレイクアウト部屋割りの不備」。

具体的施策:
1.全体集音用カンファレンスマイク+講師・発表者用ピンマイクの必須導入
2.専任のオンライン進行ファシリテーターを1名配置(チャット対応・音声確認・画面共有専任)
3.前日および当日の配信リハーサル実施(有線LAN確保、Zoom自動ログアウト対策)
高優先 目標:完成度★4以上 70%

反転学習の導入による「時間不足」解消

完成度★4以上が42%。「スローガン未完成」の解消に向け、絶対性ワークを事前課題として1週間前に配布。当日は対話とフィードバックに集中。

高優先 目標:フォロー会参加 50%

事後フォロー会・スライド共有の仕組み化

「持ち帰り検討」層が多数。講義スライドを配布するとともに、1ヶ月後にオンラインで「スローガン完成フォロー会(60分)」をセットで開催。

優先度 課題項目 施策内容 達成目標
中 フィードバックの深化 ファシリテーター間の事前目線合わせと「問いのガイド」作成。修了生の理念策定事例の紹介。 「気づき」回答 90%
中 理念から事業構想へ 理念→ビジョン→事業構想の連携フレームワーク講義の追加。続編「理念を実装する」の企画。 続編申込 15名以上
中 受容価格に基づく価格設計 在学生無料・正会員割引を維持しつつ、一般3,000〜5,000円設定。伴走付きプレミアム枠の新設。 参加率維持+収支改善
低 アンケート設計改善 懇親会評価項目の追加。セッション終了前の5分間「記入タイム」をプログラム内に確保。 回答率 80%以上